著者の木俣正剛さんは文藝春秋社に40年間勤められ、その間に『文藝春秋』や『週刊文春』の編集長を担当され、2018年の退社後は岐阜女子大学文化創造学部の教授として教鞭をとられ、現在は同大学の副学長の職にある方です。その木俣さんの文春時代の回想録です。 文春の流儀 (単行本)作者:木俣 正剛中央公論新社Amazon文春砲の内幕本じゃないよ週刊文春はもちろんのこと、文藝春秋で...
昨年2020年の「すばる文学賞」受賞作であり、2020年下半期の「芥川賞」候補作です。その「芥川賞」の受賞作は、宇佐美りんさんの『推し、燃ゆ』でした。コンジュジ (集英社文芸単行本)作者:木崎みつ子集英社Amazon川上未映子さん超絶賛 客観的に語られるイマジナリーフレンド人物に実在感がないリアンとの出会いこの小説がリアンの伝記本のようベラさんのことも知りたい...
今年に入ってからワインに合う魚料理ということでオーブン焼きやアクアパッツァに挑戦しているのですが、アクアパッツァはほぼマスターできたようです(笑)。キーポイントはアサリですね。メバルのアクアパッツァ鯛の切り身のアクアパッツァと新玉ねぎのスープいしもちのオーブン焼きアジのパン粉焼きメバルのアクアパッツァこれは先週の週末に作った最新のアクアパッツァ、メバルです。ハーブが何もなかった...
東谷山は、名古屋市の東の端、瀬戸市との境界にある198mの山です。それでも濃尾平野内のことですので名古屋市最高峰です。数年前に一度登っていますが、今回は別ルートで登ってみました。前回は麓の東谷山フルーツパークから東谷山散策路を登っています。どのコースも名前のとおり登ると言うよりは散策というイメージかと思います。前回は4年前の2月でした。東谷山フルーツパーク&名古屋最高峰東谷山に登る - ...
別ブログで映画のレビューを書いていますが、「娼年」あたりから松坂桃李さんへの注目度が上がっており、「孤狼の血 LEVEL2」公開前に予習をしておこうと「孤狼の血」をDVDで見たところ、何だ、この下品な話(映画)は?! と驚いたものですから原作を読んでみました。原作はいたってまともなエンターテインメント小説でした。孤狼の血 「孤狼の血」シリーズ (角川文庫)作者:柚月裕子発売日: 2...
映画「アンモナイトの目覚め」を見て知ったメアリー・アニングさん、映画でも一応化石収集家として描かれてはいますが、テーマは一貫してレズビアンというセクシュアリティを追った映画になっていました。実在した人物なのにこんな一面的な描き方でいいのかなあと疑問が生まれ、いろいろググっていましたら「メアリー・アニングの冒険」という伝記本があり、なんと! それも翻訳ではなく日本で出版されているものでした。...
ゴールデンウィーク中の5月3日、春日井の西高森山を歩いてきました。実はこの西高森山は昨年の5月31日に一度来たことがあるのですが、緊急事態宣言(すでに解除されていた)の影響で春日井都市緑化植物園や少年自然の家が閉鎖されており、この辺りでほぼ唯一と思われるトイレを使うことができず断念した経緯があるところです。 その時の記事はこちらです。春日井西高森山コース&東谷山フルーツパーク - @...
週に一度するかしないか程度の料理の話ですが、最近は魚一尾を美味しく食べるにはどうしたらいいかと試みています。なかなかうまくいきませんが、オーブン焼きとアクアパッツァをやってみました。イシモチのオーブン焼きメバルのアクアパッツァ新玉ねぎのスープイシモチのオーブン焼きイシモチのオーブン焼きいつの写真かも忘れていますが、日付を見ましたら1月30日でした。オーブン焼きのレシピをいく...
5年前の芥川賞受賞作をなぜ今頃ということなんですが、受賞時、それ以前に「タダイマトビラ」という作品を読んおり、その書き出しには惹きつけるものがありながら、結局、観念世界から一歩も出ることなく、率直なところかなり幼い印象で終わってしまったことからスルーしてしまったということです。で、今回手に取ったのは、ネット記事か何かで村田沙耶香さんが海外でも注目されているという記事を読んだ記憶があり、え?なぜだ...
2021年初さわやかウォーキングは中央線多治見駅です。多治見には何度も来ており、街なかの位置関係もわりとイメージできるようになっています。さわやかウォーキング:TVアニメ&実写「やくならマグカップも」で巡る美濃焼のまち散歩写真(画像)をタップ(クリック)すると高解像度の写真をポップアップ表示します。拡大はピンチアウトしてください。ファイル容量が大きくなりますので通信量にはご注意くだ...
言わずと知れた2020年下半期の芥川賞受賞作です。初回、文藝春秋で読み始めるも挫折、たまたま図書館に予約してあった『かか』を無理かなと思いつつも読み始めたところその才能にびっくり! 再度この『推し、燃ゆ」に挑戦したところ、読み進んでみれば、20年ほど前の同じく芥川賞受賞作『蛇にピアス』金原ひとみさん以来のインパクトでした。推し、燃ゆ作者:宇佐見りん発売日: 2020/09/10メ...
2021年の花見は3年連続で春日井落合公園です。今年は3月27日、やはり1週間早いです。昨年は4月4日、一昨年は4月6日でした。2020春日井落合公園の桜 - @半径とことこ60分落合公園の桜(春日井) - @半径とことこ60分例によって中央線神領駅から落合公園まで徒歩です。約40分です。写真(画像)をタップ(クリック)すると高解像度の写真をポップアップ表示します。拡大はピ...
今年は早くも桜の開花宣言が出ようかという3月中旬(14日)、カタクリの群生地があるという岐阜県可児市の鳩吹山へプチ登山を兼ねて出掛けました。それにしても入学式と結びついていた桜の季節が卒業式に変わってしまいそうです。温暖化の影響なんでしょうか。鳩吹山遊歩道ガイドマップ メインのスマートフォンが故障のため画像はかなり古いiPhoneの 4:3 の写真になってしまいました。それでもク...
映画より小説を読むべき最後の「2016年」の章がこの小説の肝キム・ジヨンの33年間女性が働きやすい国ランキング映画より小説を読むべき半年くらい前に見た映画「82年生まれ、キム・ジヨン」の原作を読みました。リンク先のレビューに書いたことは間違っていなかったです。そのレビューに書いていることは、キム・ジヨンが憑依状態になるまでの過去がエピソードとしてしか描かれておらず、キム・ジヨンの追...
現在スマートフォンは Xiaomi Mi MIX 2S をメインで使っているのですが、ひと月前くらいから充電できなくなってしまいました。その修理の顛末は別に書くとして、電池やらパーツを AliExpress で購入した際にメールアドレスを間違えて購入してしまったという話です。AliExpress はメールアドレスを確認しないログインできている場合メールアドレスの変更ログアウトしてしま...
在日二世の主人公が父親の遺品である手記を読み、それまで知らなかった父の過去を知ることで自身のルーツを再認識するという物語です。その手記には戦後日本にわたってきた父親が祖国に戻ることを胸に歩んできた30年の歴史が刻まれています。それはつまり、朝鮮戦争、南北分断、軍事政権時代、そして民主化という朝鮮半島(韓国)の戦後の歴史(のさわり)を知ることでもあります。深沢潮著『海を抱いて月に眠る』主...
「トイレの水が止まらない!を修理する」の続きです。パッキンの交換中にフロートバルブのプラスチックが割れてしまい、注文した部品が届きました。届いた部品はこれ、THK29-4Nです。税込み3,960円でした。鎖がプラスチックに代わっていることと鎖におもり(金色の部分)がついています。それ以外はほぼ同じですが、写真一番右の袋に入ったプレートが付属しており、多分プレート付きで使う製品があるのだと思...
しばらく前からたまにトイレの水がチョロチョロと流れて止まらないことがあり、夜眠る時には必ず確認するようにしていたのですが、なんと!先日の朝、トイレに入ったら便器にジャージャーと流れっぱなしになっているではありませんか?!瞬時に羽が生えた諭吉さんが頭に浮かび、慌ててレバーを回して新たに水を流し止めたわけです。が、後から思ったのは、本当は止水栓(元栓)を止めて流れっぱなしになった原因を確かめるべき...
先日の 魚介のズッパを作ってみた に続いて玉ねぎのズッパを作ってみました。水が少なすぎたことと器が浅すぎてパンが埋まりませんでした(笑)。参考レシピはこちらです。ただ材料の分量は適当にやっています。上にパイをのせて焼けばオニオングラタンスープということですね。 1. 玉ねぎ1個をスライスしてオリーブオイルで炒める 2. 小麦粉大さじ1を加えてさらに炒める3. よく炒めたらバターを入...
このところの吉田修一さんは連載ものの単行本化が多いように感じます。これも週刊新潮に2018年8月から1年くらいにわたって連載されていたとのことです。それにしても連載ものって、書く人も読む人もよく集中力が持続するものだと感心します。吉田修一著『湖の女たち』読む人はともかく、この小説では書く人、吉田修一さんは集中していないでしょう(笑)。むちゃくちゃ散漫な小説です。一体この物語はどこへ向か...