よく読まれている記事

沖縄は未だ返還されず?=原貴美恵「サンフランシスコ平和条約の盲点」を読む(4)沖縄、尖閣

2015.10.31

日々閑々, , 歴史

これまで朝鮮半島、台湾、そして北方領土と、日本の敗戦処理はどのように進められたかを見てきましたが、アメリカの方針は、当初、日本の非軍事化、民主化が基本でしたが、朝鮮戦争や中華人民共和国の成立という東西冷戦構造が明確になるに従って、日本の位置づけが反共防衛の前線と変化していき、保守層の温存、限定的な武装化の道を進むことになったということです。要は、アメリカにとって、東アジアにおける「脅威が、日本の...

吉田修一著『国宝(上下)』 連載小説ではなく書き下ろしの大作を期待する

2018.12.06

この『国宝』、昨年から今年の5月にかけて朝日新聞に連載された小説の単行本化とのことです。連載小説なんてかなりプレッシャーのかかる作業ではないかと思いますが、吉田修一さんの最近の作品はほとんどこのパターンですし、個人サイトを見てみても三本が連載中とあります。性に合っているんでしょうか。というより、書き下ろしという出版スタイルが成立しにくくなっているのかも知れません。売れないという意味です。連載...

稲沢の古刹「萬徳寺」と中部の貨物輸送動脈の拠点「JR貨物稲沢駅」

2024.12.07

とことこ, さわやかウォーキング

12月7日です。さわやかウォーキング東海道線稲沢駅です。寒くはなってきましたが風がありませんので寒さは感じません。コースとマップ約5.1km、短いですね。なんだか最近は名古屋周辺が少なくなっているような気がします。静岡が多くないですかね。稲沢駅〜萬徳寺時計は10時4分を指しています。名古屋から分くらい、普通しか止まらないん...

朝比奈秋著『サンショウウオの四十九日』

2025.01.09

昨年2024年上半期の芥川賞受賞作、朝比奈秋さんの『サンショウウオの四十九日』です。先に読んだ『植物少女』は視点が新鮮で面白かったのですが、さて…。[aal B0D6XNHKD6]結合双生児…これは難しい小説ですね。『植物少女』は情景がイメージしやすくすらすらと読めましたが、この『サンショウウオの四十九日』は、主人公の杏と瞬が結合双生児であり...

映画館、なぜこの席を取る?!

2021.07.06

映画, 生活

映画のレビューサイトを立ち上げていますのでそれなりの本数を見ています。で、映画館でなぜその席を取る?!という理解できないことがありましたので怒りを込めて書いておきます(笑)。某映画館の某スクリーンの客席図です。「I-13, 1-14」「C-6」の席は取れなくなっています。もともと混雑するところが嫌いですし、できるだけゆったり座って観たいので通路側の端っこを取ることが多く、このスクリーンは左...

検察庁法改正案にみる「不可解な社会」から「コロナ後の社会」へ

2020.05.17

日々閑々

検察庁法改正案の問題点についてはネット上にもいっぱい出回っていますし、このブログでも検察庁法改正案そのものを読んでわかったことを記事にしていますが、この1週間でさらにいろいろな動きがありました。安倍首相はルイ14世「朕は国家なり」を彷彿とさせる反対意見をディスるだけの賛成派改正案は定年を65歳にするだけ検察庁は行政機関だからもともと人事権は内閣にある検察の暴走を誰が止めるか擁護派は...

パトリック・ネス著『混沌の叫び/心のナイフ』感想・レビュー・書評・ネタバレ

2021.12.22

ダグ・リーマン監督の「カオス・ウォーキング」をみて結構面白かったので原作を読んでみました。ただ、原作はこの『心のナイフ』から『問う者、答える者』『人という怪物』と続く三部作とのことですので、読んだといっても第一部だけです。心のナイフ上 混沌の叫び作者:パトリック・ネス東京創元社Amazon心のナイフ下 混沌の叫び作者:パトリック・ネス東京創元社Amazon...

村上春樹著『ドライブ・マイ・カー』感想・レビュー・書評・ネタバレ

2021.07.15

映画,

村上春樹さんの短編小説『ドライブ・マイ・カー』が濱口竜介監督によって映画化され、現在カンヌ映画祭のコペンティションに出品されています。その小説は『女のいない男たち』という短編集に収録されており、映画を見る前に読んでみました。女のいない男たち (文春文庫)作者:村上春樹文藝春秋Amazon映画は8月20日公開小説「ドライブ・マイ・カー」ネタバレあらすじ チェーホフ「ワ...

何と言っていいのやら…

2010.10.18

日々閑々

昨日まで行われていた「デジタルコンテンツEXPO 2010」(東京・科学未来の館など)で、二足歩行ロボット「HRP-4C」のダンスパフォーマンスが披露されたらしい。この動画では足元が見えないが、別のを見ると片足になったりして、しっかりステップを踏んでいる。すごいと言うべきか…Dancing Live of HRP-4C 未夢 ダンスライブ(PV Ver)...

柴崎友香著『きょうのできごと、十年後』感想・レビュー・書評・ネタバレ

2022.01.04

昨年末、一日中ただ本を読むくらいしかやることがない(できない)一日を過ごさざるを得なくなり、図書館で2冊借りてその日のうちに読んだものの1冊です。日常の会話文が多い小説ですのであっという間に読めてしまいます。きょうのできごと、十年後 (河出文庫)作者:柴崎友香河出書房新社Amazon過ぎ去りしものは戻らないが…5、真夜中の散歩 誰かのきょうのできごと1、空の青、川の青...

古の旅情を詠む中山道と恵那まちなか市

2016.10.22

とことこ, さわやかウォーキング

昨年12月5日に歩いたコースとほぼ同じで、中央線武並駅から恵那駅への10.9km、中山道を歩くコースです。武並駅、今日は数人の駅員さんがいましたが、普段は無人駅じゃないでしょうか。駅舎はモダンなのか何なのか、よく分からないつくりです。シキザクラでしょうか、桜が咲いていました。スタートして5分ほどでかなりの上りになります。印象としては、その後も上りの多いコースでした。ただ、スタートと...

大井ダム完成100周年記念、雄大な渓谷美の恵那峡と中山道大井宿を散策

2024.05.26

とことこ, さわやかウォーキング

さわやかウォーキング、今日は中央線恵那駅です。恵那は一番歩いているんじゃないかと思います。さわやかウォーキングだけではなく、中山道を中津川から歩いたり、中山道広重美術館に来たりしています。中央線恵那駅〜恵那峡口9時38分、いつもは10時台スタートですが今日は早いです。結構雲が出ていますが雨は大丈夫だと思います。振り返って恵那駅です。JRのウ...

2024春日井落合公園の桜

2024.04.06

とことこ, お出掛け散歩

昨年は昼間の花見に行けず鶴舞公園の夜桜でしたが、今年は見頃と天気と曜日がピッタリ合い、3年ぶりの落合公園へ出掛けました。中央線神領駅から…お酒を飲みますので電車と徒歩です。中央線の春日井の次の駅神領で降り、落合公園まで徒歩30分です。GoogleMap には51分と出ていますがそんなにはかかりません。駅から跨線橋を北へ向かいます。...

2025年白鳥庭園の紅葉

2025.12.08

とことこ, お出掛け散歩

あっという間に冬に入ってしまった2025年ですが、12月の上旬、まだ紅葉も大丈夫だろうと白鳥庭園に出掛けました。JR東海道線熱田駅〜白鳥庭園マップJR東海道線の熱田駅から徒歩で向かいます。約20分です。地下鉄熱田神宮西駅からのほうが近いですね。GoogleMap では候補としては出ないルートですが、熱田神宮西駅のある交差点から西に50mく...

新緑の恵那峡満喫ウォーキング

2023.06.10

とことこ, さわやかウォーキング

さわやかウォーキング、中央線恵那駅です。恵那駅から恵那峡往復みたいなコースで、約9.3kmです。梅雨ですので、天気とコースと都合がなかなか合わず久しぶりのウォーキングです。今日はなんとか持ちそうですが、明日の日曜日も雨模様です。画像は枚数が多いですのでかなり画質を落としています。クリックしますとオリジナル画像を表示しますが、かなり容量がありますの...

津村記久子著『つまらない住宅地のすべての家』

2025.09.08

津村記久子さんの本は『君は永遠にそいつらより若い』と『ポトスライムの舟』を読んだきりその後他の作品を手に取ることはなかったのですが、今回『水車小屋のネネ』を読んでとてもよかったので、と言いながら書くのは『つまらない住宅地のすべての家』です(笑)。[aal 4575527440]NHK でドラマ化されていた…私の中では津村記久子さんはとっ散らかった

オラフ・オラフソン著『TOUCH/タッチ』

2025.03.23

今年2025年の1月に一般公開された映画「TOUCH/タッチ」の原作本です。被爆者についてちょっと気になるところがありましたので原作を読んでみました。[aal 4152103833]著者オラフ・オラフソンさん映画のレビューにも書いていますが、著者のオラフ・オラフソンさんは1990年代にソニーでプレイステーションの開発を主導した経済人でもあり、作家としては...

チョ・ナムジュ著『82年生まれ、キム・ジヨン』感想・レビュー・書評

2021.03.10

映画より小説を読むべき最後の「2016年」の章がこの小説の肝キム・ジヨンの33年間女性が働きやすい国ランキング映画より小説を読むべき半年くらい前に見た映画「82年生まれ、キム・ジヨン」の原作を読みました。リンク先のレビューに書いたことは間違っていなかったです。そのレビューに書いていることは、キム・ジヨンが憑依状態になるまでの過去がエピソードとしてしか描かれておらず、キム・ジヨンの追...

2020年初登り「金華山東坂ハイキングコース」から岐阜城へ

2020.01.02

とことこ, お出掛け散歩

正月は岐阜金華山への(プチ)登山が恒例になってきました。3年連続です。2018年1月1日金華山に登る、瞑想の小径、七曲り登山道2019年初登り 「金華山百曲り登山道」 岐阜城へ登る金華山登山 | ええとこたんと岐阜市-観光情報から暮らしのガイドまで‐岐阜の魅力発信サイト今年は画像のオレンジ色のコース「東坂ハイキングコース」を登ります。ハイキングコースとはありますが、標高329mの山に登るわ...

今月の挫折本「abさんご」と推薦本「abさんご(毬、タミエの花、虹)」

2014.03.06

abさんご作者: 黒田夏子出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2013/01/20メディア: ハードカバー購入: 9人 クリック: 912回この商品を含むブログ (32件) を見る  史上最高齢の75歳で芥川賞を受賞された黒田夏子さんの「abさんご」を読み始めたのですが、全く進みません。何度挑戦しても一ページ目ではじかれます。いかに漢字という文字が優れているか思...