平野啓一郎さんの『本心』が石井裕也さんの監督で映画化されると知り読んでみました。「自由死」のある世界…時代設定は2040年代初め、近未来の日本です。主人公の石川朔也は29歳、母子家庭で育ち、母親をなくした半年後から始まります。その時代、「自由死」が合法化されています。「自由死」の合法化ってかなり適当な言葉ですが、実際、小説の中でもそのこと(死において...
キッチンの混合栓から水が漏れるようになりました。水を使っているときには漏れて蛇口を締めれば止まるという状態です。上の写真は止めた後に溜まっていた水が流れてきたもので、この状態以上には漏れませんのでまあいいかとしばらく放っておいたのですが、たまたまメーカーから下のような DM がきましたので、どうしようかと迷いつつも、なんでも自分でやってみるというタイプですので自分で部品を交換してみました。全交...
IH クッキングヒーターが壊れてしまいました。三化工業 SNK というところの製品で、この製品、当初から結構トラブル続きで、使用し始めてから2,3年で一度交換してもらっている曰く付きのシロモノで、数ヶ月前から、メインスイッチを切ってもパイロットランプは消えず、次に使おうとしても電源が入らないという状態になってしまいました。で、数ヶ月前のことですから今となってはどうでもいいことですが、壊れた時点...
INAX(現LIXIL)製のスイッチ付きシャワーヘッドが壊れました。20年になりますので寿命でしょう。スイッチが効かず元で止めるしかなくなりました。その交換の顛末ですが、スイッチ付きはヘッドを外そうとしますと使えなくなりますので要注意です。画像は枚数が多いですのでかなり画質を落としています。クリックしますとオリジナル画像を表示しますが、かなり容量がありますのでご注意くだ...
『おいしいごはんが食べられますように』で昨年2022年上半期の芥川賞を受賞した高瀬隼子さんの一作前の小説です。この作品も芥川賞の候補になっており、むしろこれで受賞すべきだったのはないかと思うくらい面白いです。夫婦間サスペンス…?ある日夫が風呂に入らなくなり、それが1週間続き、ひと月続き、そしてまったく入らなくなるという、その夫を妻の側から描いている小説です。...
この『国宝』、昨年から今年の5月にかけて朝日新聞に連載された小説の単行本化とのことです。連載小説なんてかなりプレッシャーのかかる作業ではないかと思いますが、吉田修一さんの最近の作品はほとんどこのパターンですし、個人サイトを見てみても三本が連載中とあります。性に合っているんでしょうか。というより、書き下ろしという出版スタイルが成立しにくくなっているのかも知れません。売れないという意味です。連載...
三重県いなべ市の「聖宝寺(しょうぼうじ)」へ紅葉狩りに行ってきました。鳴谷山 聖宝寺(めいこくさん しょうぼうじ)随分前に車で行ったことがあるのですが、今回は電車で行ってきました。名古屋から近鉄で富田駅まで30分くらい、三岐鉄道に乗り換え、50分くらい、終点の西藤原駅から徒歩で15分くらい、手頃なお出掛けにはいい距離ですね。近鉄富田駅、ホームを移動するだけで乗り換えられます。ただ、三岐鉄...
2020年上半期芥川賞受賞作です。面白いですし、新しさ、言い換えれば今どきの才能ともいえるものを感じます。気持ち悪い…読み終えた直後の読後感は「気持ち悪い」です。内容じゃありません。主人公である「私」の人物造形が気持ち悪いのです。「私」という人物には、実体感と言いますか生命感が感じられません。「私」は鍛えられた肉体を持ち、正しくあらねばならないと考えて行...
映画を見てその原作を読んでみようと思うことは多々あるのですが、ついつい忘れてしまうことも多く、この『静かな雨』もそのひとつで、図書館で目にし、ああそうだったと借りた本です。映画は原作とまるで違う…映画を見たのは2年ちょっと前です。すでに細かいところは忘れていますが、それでもかなり印象に残った映画ですので、原作を読んで驚きました。https://movi...
2020年上半期の芥川賞受賞作です。やっと読み終わりました(笑)。実は、この『首里の馬』、図書館で借りるのは3度めです。読みづらいとかそういったことではなく、たまたまこの本を読み始めると他に優先的に読まなくてはいけない本が発生して後回しになってしまい、返却日が来てしまうという繰り返しでした。芥川賞にしてはちょっと異質…それだけ、どうしても今読みたいと...
2008年下半期の芥川賞受賞作です。処女作の『君は永遠にそいつらより若い』 に続いて読みました。2008年下半期の芥川賞受賞ポトスライムの舟十二月の窓辺ポトスライムの舟 (講談社文庫)作者: 津村記久子出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/04/15メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 19回この商品を含むブログ (42件) を見る 2008...
金華山登山道昨年に続き2019年の正月は金華山プチ登山、昨年は「めい想の小径」を登りましたが、今年は「百曲り」に挑戦です。岐阜駅といえばこれ、信長の金ピカ像です。それにしてももいい天気です。風もなく雲ひとつありません。ただ、年末に降った雪が階段に残っています。バスで岐阜公園に向かいます。岐阜はバスが多く便利です。ただたまたま満員のバスとなりました。バス停が「岐阜公園・岐阜市...
熱中症の危険が高まるからでしょうか、夏場は「さわやかウォーキング」がありません。「さわやか」じゃないですもんね。とは言いつつも、暑さを吹き飛ばすべく「日本の森・滝・渚100選」「岐阜の名水50選」(とのこと)の「付知峡・不動の滝」までウォーキングがてら行ってきました。 名古屋から中央線で中津川まで1時間15分、中津川から路線バスで付知峡口まで50分、そこから歩いて付知峡を目指します。上の...
Amazon を見ていてうっかり(笑)UMIDIGI A15 をポチッとしてしまいました。Amazon で 21,900円(3/16)…うっかりは半分冗談ですが、さすがにこれまで使っていた Xiaomi Mi MIX 2s と比べますと見劣りします。なにせ UMIDIGI A15 は2万円です。https://tocotoco60.com/2018-1...
昨日は海の日でしたが、真逆の街中の話です(アツっ!)。X X 暑い中、ブラブラと歩いて買い物にきましたら、ショッピングセンターの隣にあるナゴヤドームで「UNIQLO SOCCER KIDS」というイベントをやっており、入場無料でしたので覗いてみました。小学生くらいの大会か何かかと思って入りましたら、幼稚園児くらいの子どもの大会(でもなさそう)でした。開会式が終了しましたら、グラウンド(ピ...
二ヶ月ほど前の中日新聞で特集されていた「大城立裕」さんの「カクテル・パーティー」です。1967年の作品で、その年の上半期芥川賞を受賞されています。カクテル・パーティー (岩波現代文庫)作者:大城 立裕発売日: 2011/09/17メディア: 文庫 簡単(ではなくなってしまいましたが…)に内容を書きますと、本土復帰前のアメリカ統治下の沖縄が舞台です。役所勤めの「私」...
検察庁法改正案の問題点についてはネット上にもいっぱい出回っていますし、このブログでも検察庁法改正案そのものを読んでわかったことを記事にしていますが、この1週間でさらにいろいろな動きがありました。安倍首相はルイ14世「朕は国家なり」を彷彿とさせる反対意見をディスるだけの賛成派改正案は定年を65歳にするだけ検察庁は行政機関だからもともと人事権は内閣にある検察の暴走を誰が止めるか擁護派は...
この星のどこかにあった、誰も知らない33の物語上の見出しは「筑摩書房『百年と一日』」からの引用です。『ちくま』2017年11月号〜2019年9月号に隔月掲載された連載『はじめに聞いた話』に加筆修正されたものが2020年に単行本化された本です。柴崎友香さんの単行本としては最新刊になるようです。とても変わった小説です。33の物語を集めた短編集ですが、それぞれ...
なぜか20年前の直木賞受賞作を読むことになりました。面白かったです。GO (角川文庫)作者:金城 一紀発売日: 2012/10/01メディア: Kindle版 他の本も読んでみようかと著作リストを見てもあまり小説は書いていないんですね。テレビドラマの脚本の方へ進んだということでしょうか。この『GO』、今さら私が言うまでもなく窪塚洋介さんと柴咲コウさんの主演で直木賞受...
ある男作者: 平野啓一郎出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2018/09/28メディア: 単行本この商品を含むブログ (6件) を見る ツイッターでフォローし始めたこともあるのでしょうか、デビュー作以来読んでいなかった平野啓一郎氏ですが、『マチネの終わりに』に続く二作目『ある男』です。テーマは、他の人間の人生を生きる、他人に成り変わるといったことで、具体的には戸...