フランスの週刊誌「シャルリー・エブド」がさらに挑発的な特別号を出すらしいです。イスラム教徒にとっては予言者ムハンマドを描くことさえ宗教的禁忌である上に、風刺画ともなればさらに侮辱されたと考えるのは当然なのではないでしょうか。
時事ドットコム:特別号、表紙はムハンマド=25カ国で300万部発行−仏週刊紙
もちろん「言論の自由」「表現の自由」は当然の権利であり侵されてはいけないものだと思います。
ただ、この「平和な国日本」に暮らす私たちでさえ、他人を侮辱したりする言動は許されないと自発的に自己規制が働きます。様々なトラブルがその行為から起きることを知っています。
「言論の自由」「表現の自由」を権利として主張すべきは、その自由が「暴力」や「脅し」や、さらに「検閲」などで脅かされる場合であって、相手がいやがっている時に主張すべき権利ではないように思います。
「シャルリー・エブド」がこのまま静かにしているべきだと言っているわけではありませんが、今この時、あえて「預言者ムハンマドを風刺する」という、西洋文化圏では認められてもイスラム文化圏では認められない行為を選択すべきでしょうか。
「言論の自由」「表現の自由」が絶対的な正義との考えによる、ある種の報復行為に思えます。