21日に流れた「防衛省が文官統制を撤廃する法案の提出を考えている」という記事に対してミスリードではないかというツイートが流れているようですが、これはミスリードでもなんでもないでしょう。
確かに「シビリアンコントロール」と言われる「文民統制」を直接的に廃止しようということでありませんが、シビリアンコントロールが効きにくくなることは間違いないですね。
それに、「制服組や制服OBの国会議員からの強い要求を受け入れ」ての話となれば余計に危なっかしいですし、さらに記事によれば「背広組が制服組より上位と解釈される」と制服組に不満があるそうですが、不満があるということはコントロールが効いているということでしょう。
何事もなし崩し的にやろうとするのは安倍政権の特徴的手法ですが、これはまずいでしょう。
制服組と背広組が対等に、なんてきれいごとはあり得ません。対等となれば、当然現場の方が強くなりますし、対等を盾にした武官に毅然と対することができる文官(背広組官僚)がいるとも思えませんし、ましてや素人のような大臣が唯一のシビリアンなんて、考えだけでも恐ろしいことです。