「加計学園疑惑」をめぐる闇試合は異様すぎる | 国内政治 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
森友学園、加計学園、続けざまにこれだけの疑獄的スキャンダルが発生しているのに微動だにしない安倍政権、昔ならとうに倒れているだの退場しているだのと言われていますが、なぜこうも世の中は燃えないのでしょう?
野党がだらしない?
と、民進党を非難する人は多分自民党に投票しているのでしょう。
そもそも野党に力がないのは、どう考えたって議席数が少ないからで、その状態にしているのは我々なわけで、もし「野党がだらしないから」と非難するのであれば、次の選挙で自民党に投票しなければいいわけです。
どう考えても、自民党支持者、現状安倍一強を受け入れている人が多いということでしょう。
メディアが萎縮している?
これだって、ほぼ同じことで、我々国民の意識の反映でしょう。
記者の資質を問題にしたって仕方ありません。記者だって、統計的には国民全体の意識を反映しているわけですから、安倍一強を受け入れている記者だって多くなるでしょう。
考えてみれば、昔ちょっとしたスキャンダルで時の政権が交代するなんてことが結構頻繁にあったのも、自民党内に権力闘争があったからであって、それによって何かか大きく変わることがないのに、あたかも世の中が変わるかのように、メディアが騒いでいただけとも言えます。
つまり、昔々のあの政治イベントは、決して野党やメディアが強かったわけではなく、時の権力、自民党の中の権力闘争に野党やメディアが便乗していたにすぎないわけです。
それでよかった時代はもう過去のものです。
すでに権力は一極集中過程を終了しています。
告発者にそもそもの信義はあるのか?
森友問題では籠池泰典氏、加計学園問題では前文部科学省事務次官前川喜平氏、共に安倍首相サイドを告発し、この二人なくしてモリカケ問題の現在がないことは確かですが、どう考えても、この二人、権力側から締め出さなければ、今のように安倍サイドを告発していませんよね。
いわゆる意趣返しと言われても否定できない時点で今の行為に及んでいます。
完全に安倍サイドにそこを突かれて、まあ言うなれば舐められています。
ただよう消耗感
安倍政権の支持率が落ちない。
このところ言われ続けていることですが、中でも若年層の支持率が高いと言われています。
支持率自体にどの程度のリアリティがあるのか、また本当に国民の意識を数値化できているのか、やや不明確な点もありますが、今のところ他に頼るデータがなければ信用するしかありません。
で、20代、30代に比べれば、当然早くこの世から消えていく我が身を思えば、また未来が若者たちのものだと考えれば、あなた達がこれでいいのならまあいいかと消耗感を感じつつも受け入れざるをえないのかも知れません。