朝鮮半島にスイス軍がいるとの記事に驚きました!
記事はこう伝えています。
スイスのロイトハルト大統領は4日、北朝鮮情勢を巡る問題の解決に向け、仲介役を務める用意があると明らかにした。
大統領は記者会見で、スイス軍は韓国と北朝鮮の国境付近に配備されており、スイスはスウェーデンと共に中立的な外交の長い歴史があると指摘した。
国連軍の一員として少数ながらも参加しているのかと思いましたら、それも違っていて、停戦を監視する「中立国監視委員会」というものらしく、現在はスイスから5人、スウェーデンから5人が駐在(駐留?)しているとのことです。
こちらの記事に詳しく書かています。
朝鮮半島は、現在も休戦状態であることは私でも知っていますが、このスイスとスウェーデンの軍隊は、停戦を監視するために、
スイス政府は1953年7月7日、非武装のスイス兵を派遣すると決定した。兵士たちは中立国監視委員会(NNSC)の枠内で活動し、休戦協定の順守を監視する任務を負った。
とのことで、当初は146人が派遣されていたそうです。
ただこの「中立国監視委員会」というものもよく分からない存在で国連の機関というわけでもなく、
1953年7月27日板門店(パンムンジョム)で署名された休戦協定により、中立国監視委員会が設立された。
もののようです。
考えてみりゃそらそうですよね、戦争の一方の当事者が国連なんですから。
で、このスイスとスウェーデンの部隊は休戦ラインの南側に派遣されているわけで、北側には、
その後、北朝鮮の要望でポーランドと当時のチェコスロバキアが北側を監視することになった。
1993年にチェコスロバキアが分離した後、チェコやスロバキアからの軍人の派遣はなくなった。
1994年、北朝鮮は中立国監視委員会の承認を撤回し、ポーランドに兵士の撤収を求めた。
それ以後ポーランドは、委員会には在籍しているものの、南北朝鮮の国境の監視は行っていない。
とありますので、現在は北側には「中立国監視委員会」の派遣はないということになります。
なお、これは知っている方も多いと思いますが、日本には、現在でもこの国連軍の後方司令部が横田基地にあります。朝鮮戦争勃発時には司令部自体が東京にあり、朝鮮国連軍との地位協定も結ばれ、現在も継続しています。
日本は、敗戦以来ずっとアメリカの言うなりになっているということですね。