小池百合子東京都知事が立ち上げた新党の名前が「希望の党」ということで、にわかに2005年に作られた映画が注目を浴びています。
エンドロールを見ますと、
製作:総務省・(財)明るい選挙推進協会
とありますので、啓発映画だと思いますが、結構しっかり作られており、楳図かずおさんが出演しています。監督は金子修介さん、ガメラなどを撮っている監督です。脚本は、松枝佳紀さん、デスノートや武士の家計簿の脚本協力となっています。
内容は、世の中や政治のことに無関心で選挙にも行かない大人たちの知らない内に「希望の党」という政党が政権をとり、大人たちからは選挙権を剥奪、かわって将来のことを真剣に考える子どもたちに選挙権を与えるという政策で(おそらく独裁的に)国を動かし、ついには戦争を始め、子どもたちが召集されていくという物語で、気づいた時にはもう手遅れという結末です。
およそ10年前に作られている映画ですが、恐ろしく先見の明があったというべきか、「希望」などという響きのいい言葉には必ず裏があるというある種の真理なのか、それにしても前編の冒頭、「僕らの手で未来を作る」のコピーやシンボルカラーが緑なんてのも小池氏と同じですね。
後編のようにならなきゃいいんですが、AI 思考の独裁的手法や関東大震災時の朝鮮人虐殺を否定する(かのよう)歴史修正主義をみていますと、ありえなくもなさそうで、非常に怖いですね。