記事一覧

海炭市叙景

2011.02.01

海炭市叙景 (小学館文庫)作者:佐藤 泰志発売日: 2010/10/06メディア: 文庫 名古屋では、まもなく、今週末からだったと思うが、公開される予定の「海炭市叙景」を見るに先だって、原作を読んでいる。残り2,3章(正確には、章ではなく節)、今日中には読み終えることになりそうだ。第1章第1節の「まだ若い廃墟」は、かなり印象的だ。炭鉱を解雇された失業中の兄と妹が、正月、...

ひとり日和/青山七恵

2011.01.23

ひとり日和 (河出文庫)作者:青山七恵発売日: 2014/05/30メディア: Kindle版 とても新鮮な感じで読んだ。主人公知寿のつぶやきのような文体が、村上春樹の説明過剰なワンパターン小説を読み続けている私には、すうーと心が晴れるように感じられた。村上春樹など典型的だが、男の書く「女性」は、男の願望のような存在が多く、男の私でさえ、ちょっと違うんじゃないのと思うこ...

浅野忠信&永瀬正敏

2011.01.14

映画

最近は、ブログも随分歯抜け状態になってきた。こうやって、ついには書かなくなり、しばらくすると他のプロバイダーで始めたりするという(笑)…、全く持っての情けなさ。で、「永瀬正敏、2週間で12キロ減量して&#...

国境の南、太陽の西/村上春樹その後8

2011.01.06

新しい年が村上春樹から始まってしまいました。国境の南、太陽の西 (講談社文庫)作者:村上春樹発売日: 2018/08/03メディア: Kindle版 それにしても、タイトルのつけ方がうまい人です。ほめているわけではありません。タイトルからイメージされる(私がイメージする)ものと、内容が全く違うのに、何かしら(私は)惹かれるという意味です。この「国境の南、太陽の西」とい...

ねじまき鳥クロニクル/村上春樹その後7

2010.12.28

本当に人(私)の記憶はいい加減なものだ。「芥川賞はなぜ村上春樹に与えられなかったか - 沈黙する言葉(旧)」で、村上春樹は手に取ったこともないと、わざわざ「ねじまき鳥」を取り上げて書いているのに、何と、読み始めてすぐにこの「ねじまき鳥クロニクル」を読んでいることに気づいた。「閉ざされた路地」と言う設定で思い出した。ねじまき鳥クロニクル(第1部~第3部)合本版(新潮文庫)作者:村上春樹...

ダンス・ダンス・ダンス/村上春樹その後6

2010.12.14

ダンス・ダンス・ダンス (講談社文庫)作者:村上春樹発売日: 2018/08/03メディア: Kindle版   これまで読んだ5作品のどれよりも(物語)小説としての完成度は高い。過去記事を読んで頂かないと意味が分からないとは思うが、「先細り感」「投げ出し感」も全く感じない。長編としてのバランスもいい。発表年が1988年。ウィキペディアによると、1985年「世界の終りと...

竜吟の滝

2010.12.09

とことこ, さわやかウォーキング

11月23日の祭日、さわやかウォーキングに参加し、竜吟の滝一帯およそ14kmを歩いた。このコースは、毎年参加しようと心の準備はするのだが、雨になったり、用が出来たりと、なかなか参加できず、4年越しくらいになる念願(?)のコースである。名古屋から中央線で1時間弱、電車もほとんど混むこともなく、釜戸駅に降り立った。それでも、8両編成の最後尾に乗っていたからなのか、ホームに立つと「オー」と声が出るほど...

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド/村上春樹その後5

2010.12.03

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上下)合本版(新潮文庫)作者:村上春樹発売日: 2020/12/18メディア: Kindle版 それにしても長い!し、長すぎる!でも、まあ、そこそこいやにならずに読み切ったんだから、何かしら面白さを感じているんだろうと我ながら思う。こうやって、長編ばかり、連続して読んでみると、はまる人の気持ちも分かるし、拒否反応を持つ人の気...

紅葉/谷汲山華厳寺

2010.11.22

とことこ, お出掛け散歩

11月21日、日曜日。気温が20度近くまで上がり、絶好の紅葉狩り日和となった。当初、近場の瀬戸岩屋堂行きを考えていたのだが、たまたま見たフリーペーパーで華厳寺を目にし、こちらもいいかなと急遽変更することにした。名古屋から大垣までJRの快速で30分、大垣で樽見鉄道に乗り換える。行楽シーズンの日曜日、混んでいるかと思ったが、意外にも座席が満席になる程度だった。大垣発10時37分と、やや...

平城遷都1300年祭

2010.11.18

とことこ, お出掛け散歩

少し日が経ってしまいましたが、11/3文化の日に、奈良「平城遷都1300年祭」へ行ってきました。名古屋から大和西大寺まで2時間余りかかりますが、新幹線利用の京都経由よりはずいぶんお安いということで、近鉄を利用しました。平城京跡は、確か、20年ほどまでに、同じような博覧会に行ったことがあるとの記憶があり、ググってみたら、これ「なら・シルクロード博覧会 - Wikipedia」でしたね。その時...

羊をめぐる冒険/村上春樹その後4

2010.11.14

羊をめぐる冒険 (講談社文庫)作者:村上春樹発売日: 2016/07/01メディア: Kindle版 少しばかり偉そうなことを言えば、村上春樹は、この作品で、これからの彼の作風と言えるものをつかんだように思います。いわゆる村上春樹=ファンタジーってやつです。これまで読んだ3冊(風の歌を聴け、1973年のピンボール、ノルウェイの森)は、ほとんど現実感はないとはいえ、それで...

ノルウェイの森/村上春樹その後3

2010.11.05

年代順に読もうと思い、それなら次は「羊をめぐる冒険」なのだが、あいにく貸し出し中であり(あった)、先に「ノルウェイの森」を読んだ。ノルウェイの森 (講談社文庫)作者:村上春樹発売日: 2018/12/07メディア: Kindle版 率直に言って、内容にどうこう言うほど感じるところはなかったのだが、いくつか気になることがある。まず、第一章は、一体どうなってしまったのだろ...

1973年のピンボール/村上春樹その後2

2010.10.22

1973年のピンボール (講談社文庫)作者:村上春樹発売日: 2016/07/01メディア: Kindle版 風の歌を聴け/村上春樹その後1 - 沈黙する言葉(旧)以降、随分間があいてしまった。すでに図書館への返却期限が過ぎている。今日返しに行こう。で、「1973年のピンボール」だが、ん...どうなんだろう...。30年前の作品を今の視点で語っても意味はないのだが、それ...

何と言っていいのやら…

2010.10.18

日々閑々

昨日まで行われていた「デジタルコンテンツEXPO 2010」(東京・科学未来の館など)で、二足歩行ロボット「HRP-4C」のダンスパフォーマンスが披露されたらしい。この動画では足元が見えないが、別のを見ると片足になったりして、しっかりステップを踏んでいる。すごいと言うべきか…Dancing Live of HRP-4C 未夢 ダンスライブ(PV Ver)...

風の歌を聴け/村上春樹その後1

2010.10.13

風の歌を聴け (講談社文庫)作者:村上春樹発売日: 2016/07/01メディア: Kindle版   芥川賞はなぜ村上春樹に与えられなかったか - 沈黙する言葉(旧)以後、彼の作品を何冊か図書館に予約しておいたのだが、早速「風の歌を聴け」と「1973年のピンボール」が届いた。あっという間に、するりと読めてしまった。2時間余りだっただろうか。うーん、何だか内容の薄っぺ...

芥川賞はなぜ村上春樹に与えられなかったか

2010.10.09

読書にも波がある。たまたま手に取った本でも、一度引き込まれると、その作家のものを全て読もうとしたりする。あいにく、村上春樹はそうはならなかった。が、しかし、この「芥川賞はなぜ村上春樹に与えられなかったのか」(市川真人)を読んで、あるいはそうなるかも知れない。実際、すでに図書館に数冊予約した。芥川賞はなぜ村上春樹に与えられなかったか (幻冬舎新書)作者:市川真人発売日: 2016/09...

これは楽しい!かな?

2010.10.05

日々閑々

フィリピンのセブ・パシフィック航空では、離陸前の緊急時説明を、フライトアテンダントが、レディー・ガガの曲に乗って、踊りながらやってくれるらしい!Cebu Pacific FAs dancing最近では映像で流すケースが多く、余計に気にかけなくなってしまっているが、これなら、乗客全員が注目する!でしょう。注目はするが、身にならない?...

玄牝

2010.09.24

映画

女性器での性的快感を出産・性交で率直に表現したことに驚愕の声!河瀬直美監督『玄牝-げんぴん-』(1/2) - シネマトゥデイこの記事のタイトルのつけ方はどうなんでしょうね?それはともかく、河瀬直美監督、相変わらず難しいタイトルをつけます。「げんぴん」と読んで、公式サイトによると『谷神不死。是謂玄牝』――谷神(こくしん)は死せず。これを玄牝という。 タイトルの「玄牝」とは、老子の『道徳経』第...

シネコン各社サービス比較表

2010.09.21

映画

シネコン各社サービス比較表なるものがあった。で、先日のことを思い出した。109シネマズ名古屋で「悪人」を観ようと、オンラ...

常滑やきもの散歩道

2010.09.20

とことこ, お出掛け散歩

連休最後の日、近場で、あまり混まなく、ゆったり歩いたりできるところはないかと、いろいろ探した結果、常滑へ出かけることにしました。www.tokoname-kankou.net常滑駅から、散歩道のスタート地点になっている陶磁器会館まで5分くらい、「とこなめ招き猫通り」なんてのがあり、コンクリート垣に数十匹の招き猫が埋め込まれていました。散歩道は、車も通れないような昔ながらの生活道を1...