令和元年11月25日 ローマ教皇フランシスコ台下との会談等 | 首相官邸ホームページ
ローマ教皇のアイドル化
東京ドームのミサの様子をニュースでちらっとみましたが、ほとんどアイドルのコンサートのようでした。
いったい誰が仕掛けているの?
こういう(日本のカトリック教会 | カトリック中央協議会)ところなんでしょうね。こんなこと言うと怒られるかもしれませんが、新興宗教の集会とさほど違いがないような気がします。
壺や仏像じゃないけれど…
それに物販、ドームの外でしたかにブースがいっぱい並んでいる映像も流れていました。ネット販売もやっているようです。
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壺や仏像とさして変わらないようにも……。
安倍晋三に無力化される
それはそれで関係ないことと済ませられることではありますが、これはダメでしょう。
安倍首相が、
日本とバチカンは、平和、核なき世界の実現、そして、貧困の撲滅、人権や環境などを重視するパートナーです。今回の訪日を契機としてバチカンとの協力をさらに拡大していきたいと思います。
と語ったのに対して、ローマ教皇がどう答えたかはカットされています。完全に利用されています。
ローマ教皇は長崎での演説で、
カトリック教会としては、(略)核兵器禁止条約を含め、核軍縮と核不拡散に関する主要な国際的法原則にのっとり、飽くことなく、迅速に行動し、訴えていくことでしょう。
(略)
核兵器のない世界が可能であり必要不可欠であるという確信をもって、政治をつかさどる指導者の皆さんに求めます。核兵器は、今日の国際的また国家の、安全保障への脅威から私たちを守ってくれるものではない、そう心に刻んでください。
(東京新聞:ローマ教皇 長崎【演説全文】)
と語っています。
広島でも
武力は膨大な出費を要し、連帯を推し進める企画や有益な作業計画が滞り、民の心理を台なしにします。紛争の正当な解決策であるとして、核戦争の脅威で威嚇することに頼り続けながら、どうして平和を提案できるでしょうか。(東京新聞:ローマ教皇 広島【演説全文】)
と、核抑止力自体を否定し「核抑止力に頼りながら平和は語れない」と明確に語っています。
日本はアメリカの核の傘の下で核抑止力を肯定し、核兵器禁止条約も否定している国です。
ローマ教皇が安倍首相にどう答えたかははっきりしませんが、NHKのニュースによれば、
また、安倍総理大臣は「日本は唯一の戦争被爆国として国際社会の取り組みを主導していく使命を有している。非核三原則を堅持して被爆の実相への理解を促進し、核兵器国と非核兵器国の橋渡しに努め、『核兵器のない世界』の実現に向け粘り強く尽力していく」と述べました。
これに対しフランシスコ教皇は「日本の取り組みを歓迎し、日本の決意などを支持する」と述べました。
と、少なくとも否定的なことは言っていないようです。
さらに、帰りの飛行機の中での記者会見では、
原子力発電について「安全が保障されない限り、核エネルギーは使うべきではない」と述べた。
と朝日新聞は報じています。
これは一体どういうこと?
なぜ、はっきり言わないのでしょう?
アイドル化され、反核や反原発表明も完全に無力化されています。
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