国際芸術祭あいち2022 STILL ALIVE 一宮会場

郊外の会場は涼しくなってからと思ってはいましたが、考えてみれば週末にしか行けないわけですので、今のうちにひとつ行っておかないと回れなくなります。

ということで昨日9月4日に一宮会場へ行ってきました。それにしても暑い! なぜこんな××暑い時期にやるんだろうと思います。夏休みで入場者数を稼ぎたいのでしょうが、目的と手段がずれてますね。ん? 目的は何だ? 集客か…。

画像は枚数が多いですのでかなり画質を落としています。クリックしますとオリジナル画像を表示しますが、かなり容量がありますのでご注意ください。

一宮会場

尾張一宮駅(JR)を出ましたらコンコースの壁面のでかいサインが目に飛び込んできました。この後向かった道路沿いにはバナーがありましたし、曲がり角などには小さめの同じようなサインがありました。

展示は駅周辺に7作品、バスで5分ほど移動したところに2作品、さらにバスで10分近く移動したところに1作品となっています。

この暑さでは途中で挫折しそうです。

奈良美智、バリー・マッギー、眞田岳彦

一宮駅から10分ほど歩きますとアーケイドのある商店街に入り、オリナス一宮に到着です。旧名古屋銀行一宮支店だったようですが、これ、保存されているのではなくその建築様式を模した再生建物ですね(多分)。中も新しい建物でした。

奈良美智

作品を覗き見るようになっています。穴はパースペクティブになっています。

横から見るとこうなっています。近くによりますと水音がします。作品から落ちています。子どもたちの涙です。

他にもたくさん小さめの作品があり、多くは子どもたちの怒った顔です。

昨年、奈良美智さんの「Missing in Action」が約1,600万ドル(当時約15億円)で落札されたとニュースが流れていました。

バリー・マッギー

屋外展示、トイレの壁面に描かれています。この後行く公園にも作品があります。

眞田岳彦

すぐ裏が一宮市役所です。1階に展示されています。

羊毛が編まれて樹木のようです。

旧一宮市立中央看護専門学校会場、大宮公園

オリナス一宮から真清田神社方面に向かいます。アーケードはすぐ先で切れていますね。

真清田神社の敷地に沿って長屋状の商店が並んでいます。2、3店が営業していました。参拝客相手の露店の名残かもしれません。ここは神社に向かって右側ですが、反対側にもありました。

旧一宮市立中央看護専門学校です。昨年閉校になっているようです。

展示は1階から5階まで11人の作家の作品が展示されていました。

近藤亜樹

会場から北の一宮市街と木曽三川公園の138タワー、いちのみやタワーです。高さは138メートルだったと思います。

小杉大介

スピーカーから語りやノイズが流れています。ベッドに近づくと流れ始めるとありましたので、何度も近寄ってみましたが反応しなかったです。

西瓜姉妹ウォーターメロン・シスターズ

これはなんかよかったです。落ち着いて見ていられなかったのでネットで映像を探してみましょう。解説にはツァイ・ミンリャン監督の映画からインスピレーションを受けたって書いてありますね。ますます興味が湧いてきました。

ケイリーン・ウイスキー

すでにずいぶん疲れていたようで、他の作品は一応は見ていますがじっくりという意味ではパスでした。

アンネ・イムホフ、バリー・マッギー

会場を隣の旧一宮市スケート場に移動します。

アンネ・イムホフ

スケート場全体がブルーに染められ、その中で映像が流れています。映像はいわゆる垂れ流し状態になっていると思われ、こういう展示方法が適切なのかなあとは思います。

スケート場という空間自体はインパクトがあり、特にむき出しになった床の冷却管はそれ自体が作品のようでした。おそらくブルーに染めた空間全体を作品と考えているのだと思いますが、ブルーですときれいすぎます。

バリー・マッギー

トイレの壁画のバリー・マッギーさんのもう一つの作品。

塩田千春、曹斐(ツァオ・フェイ)

一旦一宮駅に戻ります。駅ビルです。ここまで約2時間、ちょうとお昼になりましたので、駅ビルでなにか食べようと思いましたが、飲食店は少なくドトールでサンドイッチとなりました。

アイスコーヒーのラージサイズで一息つき、さて、次はバスで移動だからとトレーやグラスを所定の場所に置いて、ふと横を見れば、なんとバスが停まっています。乗るべきバスがドトールの隣で待ってくれていました(笑)。

のこぎり屋根、塩田千春、曹斐(ツァオ・フェイ)

一宮駅からバスで約5分、「篭屋」で降ります。昔は街道沿いに篭屋があったんでしょうか(適当です)。

のこぎり屋根の紡績工場です。開口部が北向きです。直射日光を避けるためなのかなあと思って見ていたんですが、いまウィキペディアを読んでみましたら、やはり「上部採光面はほとんどが北向きなのは、工場内への直射日光の差し込みを抑え、間接光のため日中の光量の変化が少ない安定した一定の光源が得られるのが、主な理由である(ウィキペディア)」とあります。

塩田千春

これはインパクトがあります。幻想的でもありますが、なんだか絡め取られているようで怖いですね。ふと、ここで働いていた何十人、何百人という女工さんの姿が浮かんでしまいました。

曹斐(ツァオ・フェイ)

のこぎり屋根から約10分戻って国島株式会社会場へ向かいます。

むちゃくちゃ暑い!!!!!

曹斐(ツァオ・フェイ)

元工場内での映像作品、椅子がいくつか置かれていましたがほぼ埋まっており、すでに暑さで疲れて集中力も途切れていたので残念でした。ただ、会場内が映画でよく見る文革時代の中国のイメージで、ちらっと見た映像とマッチしていたように感じます。

ということで、午後2時も回り、夕方からの予定もあるということで、もう一つの会場尾西生涯学習センター墨会館はパスとなりました。帰りのバスを待つ約10分、あまりの日差しの強さに日陰を探し回ることになりました。

「芸術の秋」でお願いします(涙)。