翁長知事、埋め立て承認取り消し=「日本の独立は神話である」と言われないために

翁長沖縄知事が、正式に辺野古埋め立ての承認取り消しを表明しました。

記者会見(ネット中継されていました)では、この先のことへの言及は避けていましたが、この記事によりますと、10月末までには承認取り消しが確定し、「(沖縄)防衛局は新基地建設に伴う埋め立て工事の法的根拠を失う。辺野古沿岸でのほとんどの作業が適法ではなくなる。防衛局は意見聴取の中で反論するとみられる。(記事より)」と予想されています。

翁長知事の記者会見を見て一番感じることは、とにかく現安倍政権への不信感に発する(過去も含め)日本政府への怒りです。

記者会見の質疑応答では、まず、この一ヶ月の集中協議で、知事がいくら過去から今に至る沖縄の状況を説明しても、菅官房長官には通じない、菅官房長官いわく「私は戦後生まれなので(以下不正確)そうしたことがよく分からない」と、まるで「聞く耳を持たない」「感受性がない」とまで怒りを露わにされていました。*1

さらに、この6月に訪米した際のことに触れ、アメリカ政府には「これは日本の国内問題だ」と言われ、そのことを日本政府に言えば「アメリカの要望(不正確)だ」と言う、これでは、アメリカ統治下時代にキャラウェイ高等弁務官が「沖縄の自治は神話」と言ったが、まるで「日本の独立は神話」と言うがごとくであり、そう言われない政府であって欲しいと厳しい発言をされていました。

日本の独立は神話

安保法制も同じ構造です。アメリカの言うなり、そしてそれを逆利用して国内統治するという、これが本当の「戦後レジーム」というもので、相変わらず今も続いています。

辺野古の問題も、安保法制も、日米安保条約を見直し、戦後を終わらせなければ解決しそうもありません。

「琉球新報」の号外 

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*1:こんな記事もありました