野党、連携へ再編論浮上…躍進の立憲民主軸に : 選挙 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)
今回の選挙ではっきりしたことは、信念のない政治家や政党は長続きしないということだと思います。一時のブームや風で勢いが出たとしても、所詮はまやかし、すぐに中味のないことはバレるということです。
で、選挙後の野党、特に希望の党や民進党の行く末に注目が集まっており、盛んに、野党勢力の再結集だの、再編だのと騒がれていますが、もういい加減にしておいたほうがいいです。
岡田氏が、政権交代が可能な1対1の対立軸を作るとか言っているようですが、そもそも、纏まれないから分裂したのに、もう一度纏まりましょうなんて、何考えているんですかね。
そもそも、与党側は、権力を持っているから理念など一致していなくても纏まれているわけで、権力のない野党が理念以外で纏まることなど不可能です。だって、権力を批判する点では一致できても、批判する項目、つまりは理念では一致できないわけですから、纏まって批判することなど出来ないでしょう。
たとえば、今回の場合は、まあ何となく、森友、加計問題では一致して安倍政権を批判できても、憲法やら消費税やら、それぞれの政策ではばらばらになるわけで、どうしたって野党が一致して纏まることなど不可能です。
結局、日本の政治の現状は権力の魅力によってしか纏まれないという、何とも情けない状況にあり、じゃあ、野党はどうやって権力奪取すればいいのか、政権交代の緊張感はどうすれば生まれるのかの問には答えるすべがないということになってしまいます。
このどん詰まりの状態から脱するには、選挙制度を変えて、世の中の多様性に応じた多政党の連立政権が出来るようにするしかないのですが、その選挙制度を変えることが難しい。権力を握っている政党、まあ自民党なんですが、自分たちが権力を失うかもしれない選挙制度を採用するわけもなく、これにも展望がひらけないとすれば一体どうすればいいのだ(涙)。
結局のところ、現在の小選挙区制を採用した1990年代の状況を作り出すしかないんでしょうが、これも難しい。
いずれアベノミクスも行き詰まるでしょうから、その混乱を待つしかないのかも知れません。