国際芸術祭あいち2022 STILL ALIVE

山の日の8月11日に「国際芸術祭あいち2022」愛知芸術文化センター会場へ行ってきました。今年のテーマは「STILL ALIVE」とのことです。

画像は枚数が多いですのでかなり画質を落としています。クリックしますとオリジナル画像を表示しますが、かなり容量がありますのでご注意ください。

愛知芸術文化センター

今年の会場は、愛知芸術文化センター内の愛知県美術館、他に一宮市、常滑市、名古屋市有松地区となっています。会期は7月30日から10月10日までですので、郊外へ行くのは涼しくなってからですね。

10階のエントランス、左の白い階段も作品ですが、この日は可動する橋が調整中となっていました。

愛知芸術文化センターには劇場やコンサートホールも入っており、美術館は10階と8階です。率直なところあまりいい美術館ではないです。喧騒の中にあるような感じです。エントランス付近が巨大な吹き抜けになっており、なんといいますか静寂さがまったくありません。

現在の建物になる前はこの場所に講堂、美術館、図書館が愛知文化講堂として同居していたんですが、図書館だけが名古屋城付近に移っています。美術館を移すべきだったんだと思います。

河原温、ローマン・オンダック、ロバート・ブリア

河原温

AC03河原温から回ります。「I am still alive.」という世界各地から同じ文面の電報を送り続けた作品が展示されていますが写真は不可でした。上の画像の10階のマップの下の画像です。下のリンク先にもその1枚があります。

芸術祭のタイトルはこの作品からとられているんですね。2014年に亡くなられていますが、ウィキペディアには「コンセプチュアル・アートの第一人者として海外で高い評価を得ている」方とのことです。

ローマン・オンダック

1本の木が100枚の輪切りにされて1枚1枚に1917年から2016年までの歴史的な出来事が書かれています。床に切断された丸太ん棒があり、毎日1枚ずつ壁に掛けられていくそうです。会期が100日(なのかな?)ですので最後にすべて壁に掛けられるということです。

ロバート・ブリア

この展示室には6人の作家の作品が展示されており、ロバート・ブリアさんの作品は左にちょこっとだけ見えている白い物体(と他に2点)です。展示室に入った瞬間はどうしても目が壁面にいってしまい、実はこの白い物体は気づかない程度に少しずつ移動しているという作品で、それに気づいたときには写真を撮ることを忘れてしまっていました。

ミシェック・マサンヴ

その壁面の油絵(だったと思う)はミシェック・マサンヴさんの作品です。

ミシェック・マサンヴ、塩見允枝子、和合 亮一

ミシェック・マサンヴ

塩見允枝子

新作の「スペイシャル・ポエム:移動のイヴェント(2022年版)」
「何かを移動させてください。いつ、何を、何処から何処へ、どのように移動させたかを知らせてください」という芸術祭参加アーティスト61名へのメッセージの応答メールが世界地図上に配置されています。

和合亮一

ツイッター @wago2828 のツイートが壁一面に整然と掲示されています。

三輪美津子、リタ・ポンセ・デ・レオン、パブロ・ダヴィラ

三輪美津子

リタ・ポンセ・デ・レオン

シーソーのようなバーは触ることができ、上がっている方を下へ押さえつけますと、バーの中に入っているものが移動しザー(もう少し複雑)という音がします。

こちらの作品は、木琴の音盤に言葉が書かれており、自由に移動させて詩をつくることが出来ます。音階になっていますので叩けば音楽になります。

パブロ・ダヴィラ

砂嵐のような映像ですが、ひとつひとつは四角い小さな穴です(間違いです)。無数の四角い穴の作品は壁に展示してあるキャンバスです。映像は白と黒のドットです。

ファニー・サニン、アンドレ・コマツ、カズ・オオシロ

ファニー・サニン

アンドレ・コマツ

カズ・オオシロ

アンプのように見えますが、すべて下の画像のようにキャンバスに描かれたものです。

ジミー・ロベール、足立智美、大泉 和文

ジミー・ロベール

よくわからない写真ですので下のリンクを見てください。

人物の写真が机を通り抜けたり、手前の作品のようにポールに巻かれています。

足立智美

黒いものがたくさん吊り下げられています。それぞれが文字になっています。

すべて「silence」の文字で描かれています。

大泉 和文

エントラスにあった白い階段状の作品です。

ということで10階の展示を見て回りました。この後8階にもまわりましたが、ここまで1時間強、なぜか非常に疲れてしまい、また後日ということにしました。

今年の芸術祭は昨年に比べますと全体としてこじんまりした印象です。