新型コロナウイルス感染症が世に広まり始めた昨年2020年当初には「集団免疫」という言葉をよく見かけましたが、それから1年半、やっとそれが証明されるかという今、むしろ「幻想」とか「絶望」という言葉とともに語られるようになっています。
集団免疫
集団免疫というのは、人口のおよそ60%が免疫を持てば感染症の流行は収まるという考え方で、免疫を持つには自然感染かワクチンかということになり、仮に自然感染で60%ということになれば、当然それに応じて死者数も増加するわけで、そんな恐ろしくことを待っているわけにもいきませんのでワクチンで免疫獲得ということになります。
自然感染による集団免疫を獲得したマナウス
ブラジルのアマゾナス州の州都マナウスは昨年2020年の秋に自然感染により抗体を持つ住民が66%に上ったということで集団免疫を獲得したと言われていましたがその後どうなったんでしょう?
やはりだめだったようですね。今年2021年の1月に再び感染者が増加しロックダウンせざるを得なくなったとあります。
記事ではその理由の可能性をいくつか上げていますが、やはり変異株の感染力が強いからではないかと書いています。ただ、この記事は今年2021年3月のもので、ここで語られている変異株はブラジル型ですのでガンマ株であり、今現在2021年8月時点で驚異となっているのはインド型のデルタ株です。
なお、マナウスの新型コロナウイルスによる死亡は、昨年秋の時点で 4000人近くにも上ったらしく、人口は約 218万人ですので 100万人あたりの死亡は 2000人近い数になります。
ワクチンによる集団免疫
今朝2021年8月25日の中日新聞に「集団免疫 絶望視」との記事がありました。
ワクチン頼みの政策はだめじゃないのか
シンガポールの保健省は、7月22日の発表で、感染者の44%がワクチンを2回接種、30%が1回接種していたと発表しています。また、シンガポールでは人口の60%以上がワクチンを2回接種しているそうです。
シンガポールは人口の60%以上が二回の接種を済ませている。保健省は七月二十二日、過去二十八日間の感染者千九十六人のうち44%が二回の接種済みで、30%は一回接種していたと発表した。
もちろん一定程度ワクチンの効果は有効なんでしょうが、それだけではダメということでしょう。
不安な医療体制
結局、感染が広がるのを抑えるためにはワクチンと治療を両立させていくしかないということになると思います。
医療従事者ではありませんので詳しいことはわかりませんし、ワクチンにしても治療にしても研究者のみなさんが日々努力されているとは思いますが、問題は医療体制です。
現在、日本の状態は医療崩壊ですが、これはこの1年半、政治がなにもしてこなかった結果です。
ワクチン、ワクチンと号令をかけているだけではこの危機は乗り切れないかもしれません。治療は可能でもそれをする医療体制が整っていないことにはどうしようもありません。
政治がダメなら方法はひとつ
もう、ワクチン、ワクチンと言っているだけではダメだということがわかっているわけですから、誰が見ても今の政権ではダメでしょう。
ならどうするかって、変える以外に方法はありません。
今我々に与えられている方法は選挙しかなさそうです。
名古屋市のワクチン予約
私はできるならばワクチンは打ちたくないと思ってはいますが、やや迷いも出ていますのでワクチン接種の予約はどうやるんだろうと思って名古屋市のサイトにアクセスしてみました。
「大規模接種会場」「集団接種会場」「医療機関の個別接種」とあって、なんだかややこしいですね。
で、あれこれクリックしてなんとか全体像を掴んでみますと、結局予約サイトへ行くしかないということのようです。
で、このサイトがまた見づらいです。フォントサイズやカラーを変えて一部を強調しようとしているようですが、これは逆効果で読みにくくなると思いますが、どうなんでしょう? 私だけでしょうかね(涙)。
ログインしますとずらりと接種会場が表示されます。
で、どこがいいかなとひとつひとつクリックしていきますと…
なにー!!
すべて予約不可です
一通りすべて確認しましたが、一箇所も予約できません。
例として2、3箇所の状態をキャプチャしてみました。
大規模接種会場のパロマ瑞穂スタジアム
大規模接種会場の名古屋空港
集団接種会場のひとつ(他の会場もすべて不可)
これじゃ、いつになるかわからないですね。
次の募集日とかは決まっているんでしょうか? その記載も見つかりませんね。
ワクチン供給が追いついていない?
6月頃でしたか職域接種を始めたために供給が追いつかなくなりストップしたことがニュースになっていましたがその後あまり供給のニュースは見なくなり、今は早く打て、打てみたいなメッセージを出している印象ですがこれを見ますと供給が追いついていないんじゃないですかね。
まあ、感染防止対策に心がけて注意深く生活するしかなさそうです。