高校生の核廃絶演説かなわず 政府「問題視する国が…」:朝日新聞デジタル
しばらく前から、国連の軍縮会議で毎年行われてきた高校生平和大使の演説が今年は行えないと報じられていますが、上の写真、演説できず、軍縮会議を傍聴している様子です。
演説ができなくなったことについては、日本(安倍政権)が署名もしないし参加もしないと明言している核兵器禁止条約に共感する演説になることを恐れたとの憶測もあります。
まあ、この裏の事情はわからないことではありますが、現在の日本の軍縮大使(ジュネーブ軍縮会議日本政府代表部)は高見沢将林氏という防衛省出身のばりばりの元防衛官僚であり、これまで外務省出身者が務めてきたこの軍縮大使に防衛官僚というのは異例中の異例と言われています。
これ、誰が考えても安倍政権の強い意向が働いていますね。
それにしても、高校生平和大使の演説を取りやめた理由に「問題視する国があった。軍縮会議では全会一致で議決するのがルールなので、指摘を重んじた」と発表しているようですが、問題視する国ってどこ?
もし日本だったりしたら、これ、笑えないジョークです。
演説についての補足として、記事が伝えています。
代わりに在ジュネーブ日本政府代表部で前日21日夕に開かれた高見沢将林(のぶしげ)・軍縮大使主催のレセプションで、招待された外交官や国際機関職員らに対して発言する機会を与えられた。広島大学付属高校2年の小林美晴さん(16)は、曽祖母が原爆で犠牲になったことに触れて「核なき世界のために、被爆者の声を世界の人々に伝えていきます」と英語で演説すると、大きな拍手が起きた。
一行は22日午後、核廃絶と世界平和を求める21万4300筆の署名を国連軍縮部幹部に手渡した。